今回は通院先の病院でとおるはMMPI、ゆうきはWAISと呼ばれる検査を受けたので、その内容と検査結果を紹介するね。今回はとおるのMMPI検査から。
もくじ
MMPI検査(ミネソタ多面人格目録)とは?
精神障害者の人格を多面的に測定する検査で、500以上の膨大な質問に答えていくことで患者を性格を厳密に検査するものだよ。
健常者と精神障害者との質問回答データの中で「回答に明らかな違いがあった質問項目」で構成されていることが特徴で、精神障害の有無やその度合いなどを調べる際に使われるんだ。
とおるのMMPIの結果
数値が高い (スコア75を越えている)
- 抑うつ的になる
- 心理的な葛藤があると、それが体の不調として出やすい
数値がやや高め (スコア55〜70)
- 周囲に対して、怒りを感じやすい
- 感受性が高い
- 受動性が高い
- 緊張や不安を感じやすい
標準域 (スコア45~55)
- 疎外感
- 身体症状への不安
- 人との交流面
検査結果を踏まえた心理士の先生からのアドバイス
人の目を気にしがち
「通常よりも人の評価を気にしがち」という検査結果が出ている。過去のイヤな経験から、過度に人の目を気にしてしまうみたい。周囲の評価次第で自分がすごく辛くなってしまうから、「考え方で折り合いをつけていく」ということが大事。
同じような出来事があっても、それを自分でどう受け止めるかによって、捉え方は変わってくる。「未来に向かって、どうしたらいいんだろう?」という未来思考で考えていけると良いね。
怒りを感じやすい傾向にある
それから、周囲に対して怒りを感じやすい傾向があるので、気分が上がってしまうと怒りモードが強く出てしまうのかもしれない。
例えば「自分の思い通りにいかないこと」があると、周りの人に対して怒りを感じてしまう。だから「自分がもっとこうすれば」という思考よりは、「周りの人がこうしてくれない。周りが悪い」という思考に陥りやすい。人間なら誰しも持ち合わせる思考だけど、その度合いがやや高め。
今後に向けたアドバイス
人からの評価が気になってしまう傾向があるから、それが自分へのストレスになってしま意がち。その辺りは念頭に置きながら、「自分らしく、自分のペースでやっていこう」とという思考を頭の片隅に入れておくと良い。
「人から評価されたい」とか「『すごいね!』と言われたい」という思考は、誰しも思っていることだが、人からの評価よりも「自分の中でのやりがい」や「身近な人からの思い」を大事にしてやっていこう。
↓ゆうき編はこちら